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トピックス|2026.10.17 公開

パーソナライズ美容とAIの肌分析 ― 対面カウンセリングが担う役割

顔写真をAIで分析し、合う化粧品や手順を提案するパーソナライズ美容が取り上げられています。分析でわかるのは撮影時点の肌の状態までです。エンビロンが「カウンセリング化粧品」を掲げ、対面の相談を前提にしている理由を、公式の説明をもとに整理します。

顔を撮影すると、AIが肌の状態を分析して、合いそうな化粧品や手順を提案する。こうした「パーソナライズ美容」は、化粧品の売り場や技術の発表で取り上げられるテーマになっています。

結論から言うと、AIの肌分析は「最初の一手」を考える材料にはなりますが、使い始めたあとの調整まで代わりに決めてくれるものではありません。この記事では、分析が何を示しているのかを整理したうえで、エンビロンが対面の相談を前提にしている理由を、公式の説明をもとに見ていきます。

AIの肌分析が示しているのは、撮影した時点の状態まで

肌分析にAIを使う取り組みは、最近始まったものではありません。2019年4月のニュースイッチの記事「躍進デパコス、“自分に合う”を徹底的に追求」では、ある国内化粧品ブランドが、表情を作る様子を撮影した動画から皮下組織を含む肌内部の状態を推定する方法を取り入れたと紹介されています。結果は水分量や皮脂量などの項目ごとに5段階のスコアで表示されるとされています。

2026年2月には、肌分析APIの組み込みとあわせてAIによるビューティーパーソナライズを提供するという英文の企業発表も出ています。

いずれの例でも、わかるのは撮影した時点の肌の状態です。分析の結果が、そのまま使い続けたあとの肌の変化を保証するわけではありません。今回調べた範囲では、こうした分析の精度や、分析に基づいて選んだ製品が肌の変化につながるかを第三者が検証した資料は見つかりませんでした。

よくある誤解: 分析結果が出れば、合う化粧品は一つに決まる

水分が足りない、皮脂が多いといった項目がわかっても、どの製品を、どの濃度で、どの順番で使うかまで一つに決まるわけではありません。

一般的に、肌の状態は季節や体調、生活リズムによって変わります。同じ製品でも、使い始めの量や使い方、ほかに重ねて使っている化粧品によって肌の反応が変わることもあります(手持ちの他ブランド化粧品と併用できますか?)。分析の結果は最初の一手を考える材料として見るもので、結論として扱うと、実際の肌の変化とずれることがあります。

エンビロンが「カウンセリング化粧品」を名乗る理由

エンビロン公式は、自社の製品を「基本的に“カウンセリング化粧品”です」と説明しています。取扱店舗では、独自の研修を修了した認定スタッフが、肌の専門家として「一人ひとりの肌に合ったスキンケアを提案いたします」とされています(公式サイト)。

ステップアップについても、当サイトのFAQでは、使い切るペースや肌の慣れ具合を見ながらサロンと相談して進めるのが基本だと説明しています(ステップアップはいつ・どうやってすればいいですか?)。容器に記載された数字が大きいほど濃度が高くなる仕組みで、初めての方には数字が小さい製品からの使用をすすめています(公式サイト)。

分析とカウンセリングは、代わりになるものではなく役割が違います。分析は今の肌の状態を整理する入り口になりえますが、次の段階に進むかどうかは、使ってからの反応を見て決めるものです。エンビロンの設計は、その判断をサロンでの相談で行う流れを前提にしています。

ホームケアとプロフェッショナルケアのどちらから始めるか迷う方には、カウンセリングや肌相談だけの予約ができる店舗もあります。店舗によって異なるため、事前の問い合わせが必要です(公式サイト)。初回のカウンセリングの流れや所要時間は、サロンによって異なります(カウンセリングを受けないと購入できませんか?)。

使い始めたあとに気をつけたいこと

ビタミンA配合製品では、使い始めた時期やステップアップ直後に、肌がビタミンAに慣れる過程で赤み・乾燥・皮むけなどが一時的に生じる場合があります(A反応。A反応とは何ですか?)。分析で「合う」と出た製品でも、この点は変わりません。

新しい分析の仕組みや、新しいスキンケアの方法を取り入れるときも、肌への合い方は人によって違います。症状が強い場合や長く続く場合は、使用を中止し、購入したサロンまたは皮膚科医に相談してください。

分析の結果をサロンに持ち込んで、話の材料にするのは一つの方法です。ただ、結果だけで製品や濃度を決めないことが大切です。肌を見てもらいながら、最初の一手と次の調整を決めていく。エンビロンの「カウンセリング化粧品」という説明も、この流れと同じ方向を向いています。


本記事のエンビロン製品・カウンセリングに関する記載は、株式会社プロティア・ジャパン(エンビロン日本正規総代理店)の公式サイト(2026年10月時点で取得)の説明に基づいています。引用した文言は公式表記のまま転記しています。分析技術に関する記載は、2019年4月のニュースイッチ掲載記事と、2026年2月の英文企業発表を参照しています。当サイトは非公式のポータルです。

文・監修: environ.salon 運営事務局

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